紅花常葉満作
華やかな紅色のリボンをめいっぱい開いていました。
マンサク、シナマンサクの少し後に咲くマンサクの赤花……
と思うでしょう。
リボンのような花弁が多くついて花の形も時期も
マンサクを思わせます。
が、違いました。
今回、ここに載せるにあたって調べてみたら、マンサクではありませんでした。
マンサク科トキワマンサク属に1種だけ存在するトキワマンサクの赤花の変種。
まあ、マンサクに全然関係ないわけじゃないのですが、
マンサクとトサミズキくらいの関係のようです。
植物の種類は、見た目や名前だけでは思いもよらないことがあって興味深いです。
紅花常葉満作(ベニバナトキワマンサク)、赤花常葉満作(アカバナトキワマンサク)とも言うようです。
2017.4.22撮影
ヤマグルマ~花弁も萼もない花
ヤマグルマの花
私は初見でした。
花弁も萼もない花が、樹上で光を受けて輝いています。
トリモチ(鳥や虫を捉えるための粘着性物質)を出す木として重用されていたそう。
今は日常で必要としないけれど、かつてはなくてはならない機能を持った植物は、たくさんあるのでしょうね。
2017.4.22撮影
手拭風に再び解けて新茶摘む 【阿部みどり女】
手拭風に再び解けて新茶摘む
【阿部みどり女】
茶碗のなかの抹茶をのぞくたびに、感慨にとらわれる。
おどろくほどの華やかな緑。
新緑よりもなお光を放つ緑。
火を入れ保存しているはずなのに、こんなにも鮮やかな。
「茶摘」は春の季語。
「新茶」は夏の季語。
新茶が待ち遠しいですね。
2017.4.23撮影