一日一美。

日常にひそむ美しいものを見いだして、残していきたい。一日一美。一日一興。一日一驚。

さかづきに春の涙をそそきける昔に似たる旅のまとゐに

さかづきに春の涙をそそきける昔に似たる旅のまとゐに
 

  

白居易の「十年三月三十日 微之に澧上に別れ十四年三月十一日夜 微之に峡中に遇ふ」の「酔悲して涙を灑ぐ春盃の裏」を踏まえています。

 

白居易では「春のさかづき」ですが、式子内親王の歌では「さかづきに春の涙を」となっています。

「春の涙」とはなにか、と心めぐらさずにはいられない魅力があります。

 

 

 

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当時のさかづきは、こんなに鮮やかな朱塗ではないでしょうね……。

漆の器の艶は、なんとも言えない奥行きがあって見飽きません。

 

2017.4.15撮影