水伝ふ磯の浦廻の石つつじ 茂く咲く道をまたも見むかも
日並皇子舎人
「みなつたふいそのうらみのいはつつじ もくさくみちをまたもみむかも」
日並皇子とは草壁皇子のこと。
草壁皇子が皇位に就く直前に病没した際に、舎人が詠んだ(詠むことを許された)歌。
岩つつじは、ツツジと異なる種類ではなく、ツツジ科の一種かレンゲツツジやヤマツツジとされているようです。
#挽歌
舎人が見た岩つつじの色は、燃えるような赤だったのでしょうか、それとも葬送の白だったのでしょうか。(喪に服す色が黒になったのは最近のことのはず)
2017.04.30撮影