一日一美。

日常にひそむ美しいものを見いだして、残していきたい。一日一美。

神山や大田の沢のかきつばた ふかきたのみは色にみゆらむ

神山や大田の沢のかきつばた ふかきたのみは色にみゆらむ

 

藤原俊成

 

「神山」は「こうやま」と読みます。

「神山」は賀茂別雷命の降臨地で、上賀茂神社の後背地の山を指します。

 

京都の初夏の風物詩ですね。

 

歌に詠まれたカキツバタは、大田の沢のカキツバタ群落のものです。

もともと湖沼地帯であったのを賀茂氏が開墾し、今でも大田神社の東側には広い湖沼が残っています。

その湖沼に約25,000株が自生すると言われるカキツバタは有名で、平安時代からの名所と言われ、藤原俊成も歌に詠んでいます。

カキツバタ群落と湖沼は国の天然記念物に指定されています。

 

見に行かないと、なんとなく夏を迎える準備ができない気持ちになります(*´▽`*)

 

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2017.05.13撮影

大田神社京都市北区上賀茂)