一日一美。

日常にひそむ美しいものを見いだして、残していきたい。一日一美。

けふくれば麻の立枝に木綿かけて夏みな月のはらへをぞずる 【夏越の祓】

けふくれば麻の立枝に木綿かけて夏みな月のはらへをぞずる 

 

【藤原季通朝臣】 #詞華 

 

※木綿(ゆふ)

 

六月尽もまぢか。

夏越の祓の茅の輪が、神社にしつらえられるようになりました。

夏越の祓は、半年に一度の厄落としのひとつ。

茅の輪がかかげられると、「ああ、ほんまに夏やなあ……」と、

過ぎ去った季節への惜別の念に胸が少し痛みます。

 

夏越の祓の歌は、他に以下のようなものなど。

 

水無月の夏越の祓する人は千歳の命延ぶといふなり

【詠み人知らず・拾遺集

 

風そよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける

藤原家隆上賀茂神社の「奈良の小川」の六月祓の行事を詠んでいる】

 

医学の発達していない時代は、

半年を無事に乗り越えることも有り難いことであったでしょうね。

 

 

もう夏ですね。

 

 

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2017.06.25撮影

岡崎神社

ここの御守はウサギの「飛翔守」で、可愛らしいのです。

小さな茅の輪も購入できます。

お好きな方には良いお土産になりますよね(´ー`)