一日一美。

日常にひそむ美しいものを見いだして、残していきたい。一日一美。

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

焼き滅ぼさむ天の火もがも

君が行く道の長手を繰り畳ね 焼き滅ぼさむ天の火もがも 狭野弟上娘子/万葉集 あなたの行く長い道のりを、手繰り寄せ重ねて畳んで、焼き滅ぼしてしまう天の火があればいいのに……! ”長手”は”ながて”と読みます。 許されぬ恋をしたために男性が流刑となり、そ…

こもりくの泊瀬の山は色づきぬ

こもりくの泊瀬の山は色づきぬ しぐれの雨は降りにけらしも 大伴坂上郎女(万葉集・巻八) ”こもりく”は”隠国”と書き、”泊瀬”は”はつせ”と読みます。 山に囲まれて隠れているような場所のことを”隠国”と言い表し、泊瀬にかかる枕詞です。 現在の奈良県桜井市…

藤田嗣治展(京都国立近代美術館)2018年11月

没後50年 藤田嗣治展 | 京都国立近代美術館 に行きました。 twitterで会話をしていたら、どこかに載せておいてほしいとの要望をいただきましたので、何年ぶりかにこちらを復活します。 藤田嗣治と言えば、 「乳白色の裸婦」「乳白色の女性像」… 乳白色の下地…